BONSAI-LABO(盆栽ラボ)凜 係の者の日記

盆栽師の妻のブログ。店主が不在の際には係の者としてご案内させて頂きます。ブログに登場する盆栽は、ほぼほぼ店主が手がけたものです。

真柏の話(糸魚川シンパク特集)

ヒノキ科に属する植物で、植物学上は

ミヤマビャクシンと言います。

 

盆栽界では真柏(シンパク)と呼ばれてます。

あだなが本名より有名になったパターン。

全国で見られますが、特に糸魚川真柏が

葉性がよく、人気が高いです。

 

糸魚川真柏がこちら

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挿し木での繁殖が主で、

山採りはほぼ出回らないらしい。

 

 

 左が真柏で、右が糸魚川真柏

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 シュッとしてはるわ。

 

 

 

真柏の魅力と言えばこの神ですね

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緑山園さんの作品。カッコいい!

 

 

 

 

神の話は、以下の会で 説明してます。

bonsai-labo-rin.hatenablog.com

 

 

 

bonsai-labo-rin.hatenablog.com

 

 

クリックするのめんどくせーよ、って方

簡単に言うと白い部分は死んでるんです。

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チーン。

残りの幹で生きてるなんて奇跡。

 一本の木で、生と死が共存してるなんて

神秘的ですねー。

 

 

ちなみに、死んで白くなった木に

生きている全く別の木を巻きつけて

あたかも神を作りましたーってやってる木を

『たぬき』と呼ぶそうです。

 

 

美しいものを創作するには

時間と手間がかかるもんです。

 

みなさん、だまされないように

気をつけなはれや!

 

 

保存

五葉松の話(産地編)

大阪は良いお天気ですね!

仕事してる場合じゃねえって感じですが。

 

当店は、植物たちが目覚め始めてるので

店主がアワアワして植替えしております。

 

 

さて、最近松柏盆栽のこと書いてないなーと

ふと思ったので、怒涛の松柏盆栽シリーズです!

 

 

まずは五葉松。

前回の登場回はこちら

bonsai-labo-rin.hatenablog.com

 

 

数多くの樹形に仕立てられるほど、タフで

適応能力に優れ、いえば盆栽界のエースです。f:id:bonsailabo-rin:20170317140602j:image

えへっ。

 

 

 

形も色々あって面白いよ

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海抜約1,000mから最高で2,500mの山地に

自生する高山系の性質。

岩場の急斜面や、崖などにも生えており

その昔は、山に取りに行ったツワモノが

険しさのあまり命を落としたとか…

 

それほど山採り(山に自生してるのを取る)は、

人間の手で繁殖させたのとは違う

自然が生み出した魅力を秘めてます。

 

 

 五葉松の自生場所は主にこの5つ

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①四国五葉松

②アルプス五葉松

③吾妻五葉松

那須五葉松

蔵王五葉松

 それぞれ葉が違うんだ〜

 

 

 五葉松の由来でもある葉束が5つあり

また短く密度が高い事から

このようにピキピキに仕上げるのも粋です。

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