真柏の話(糸魚川シンパク特集)
ヒノキ科に属する植物で、植物学上は
ミヤマビャクシンと言います。
盆栽界では真柏(シンパク)と呼ばれてます。
あだなが本名より有名になったパターン。
全国で見られますが、特に糸魚川真柏が
葉性がよく、人気が高いです。
糸魚川真柏がこちら
挿し木での繁殖が主で、
山採りはほぼ出回らないらしい。
左が真柏で、右が糸魚川真柏
シュッとしてはるわ。
真柏の魅力と言えばこの神ですね
緑山園さんの作品。カッコいい!
神の話は、以下の会で 説明してます。
bonsai-labo-rin.hatenablog.com
bonsai-labo-rin.hatenablog.com
クリックするのめんどくせーよ、って方
簡単に言うと白い部分は死んでるんです。
チーン。
残りの幹で生きてるなんて奇跡。
一本の木で、生と死が共存してるなんて
神秘的ですねー。
ちなみに、死んで白くなった木に
生きている全く別の木を巻きつけて
あたかも神を作りましたーってやってる木を
『たぬき』と呼ぶそうです。
美しいものを創作するには
時間と手間がかかるもんです。
みなさん、だまされないように
気をつけなはれや!
五葉松の話(産地編)
大阪は良いお天気ですね!
仕事してる場合じゃねえって感じですが。
当店は、植物たちが目覚め始めてるので
店主がアワアワして植替えしております。
さて、最近松柏盆栽のこと書いてないなーと
ふと思ったので、怒涛の松柏盆栽シリーズです!
まずは五葉松。
前回の登場回はこちら
bonsai-labo-rin.hatenablog.com
数多くの樹形に仕立てられるほど、タフで
適応能力に優れ、いえば盆栽界のエースです。
えへっ。
形も色々あって面白いよ
海抜約1,000mから最高で2,500mの山地に
自生する高山系の性質。
岩場の急斜面や、崖などにも生えており
その昔は、山に取りに行ったツワモノが
険しさのあまり命を落としたとか…
それほど山採り(山に自生してるのを取る)は、
人間の手で繁殖させたのとは違う
自然が生み出した魅力を秘めてます。
五葉松の自生場所は主にこの5つ
①四国五葉松
②アルプス五葉松
③吾妻五葉松
④那須五葉松
⑤蔵王五葉松
それぞれ葉が違うんだ〜
五葉松の由来でもある葉束が5つあり
また短く密度が高い事から
このようにピキピキに仕上げるのも粋です。