BONSAI-LABO(盆栽ラボ)凜 係の者の日記

盆栽師の妻のブログ。店主が不在の際には係の者としてご案内させて頂きます。ブログに登場する盆栽は、ほぼほぼ店主が手がけたものです。

ニレ科のケヤキとニレケヤキの違いがわからない件

今日は、街路樹の代表格としてあげられる

ケヤキにフォーカスを当てて見ましょう。

 

けやき坂があるギロッポン

いっぱい生えてるみたいですね。

欅坂46の人気に便乗しようって魂胆です。

 

 

 

ケヤキはホウキ立ちに仕立てるのがナウい

f:id:bonsailabo-rin:20170329123526j:image

寒樹(この様に冬に葉が落ちて

枝だけになった姿)がホウキを逆さにした

形に似てるでしょ。

 

 

 

 

枝が細いほど美しいと言われてます。

f:id:bonsailabo-rin:20170329123551j:image

すんごい密度!!

ここまで枝を増やすには、春には

集中して芽摘みをする必要があるんです。

 

 

 

 

芽摘みとは、枝を増やす為の技巧の一つで

今からこの枝達から出てくる全ての新芽を

この図の様に先っちょをカットしていきます。

http://bonsai.shinto-kimiko.com/kanri/img/metumi/wakime.gif

 

新芽には来年、生えてくるであろう腋芽が

待機しているらしいので、芽摘みをした

拍子に刺激されて、枝がでてくるそうな。

それにしても作業量ハンパない!!

 

 

 

 

 

ホウキ立ちには、芯が立って枝分かれする

”芯立ち”と幹が二股に分かれてそれぞれが

枝を細かく出す”二本立ち”があります。 

f:id:bonsailabo-rin:20170329123603j:image

これは二本立ちですね。

 

 

 

 

 

芯立ちのケヤキ

f:id:bonsailabo-rin:20170329123454j:image

また違った迫力がありますね。

芯が太いやつって、まさにこいつのこと。 

 

 

 

 

ケヤキによく似たニレケヤキなんで

樹種もあるんですよー。同じニレ科。

f:id:bonsailabo-rin:20170329194405j:plain

も〜素人がわからんくなるや〜つ。

アキニレ(秋楡)を盆栽界ではニレケヤキ

呼び、ケヤキよりも葉が小さくて

より大木感がでます。

 

ケヤキのことは本ケヤキと呼ぶそうな。

 

 

やっぱり葉がないと、全部同じ木にみえる

係の者でした。