これからの時期の桜盆栽の剪定について
最近、一才桜のお手入れについて
ご質問が多かったので解説編をば。
facebookにも書いているので、
重複する部分はありますが
どうぞご参考に。
春にしっかりと花を楽しませてもらった
富士枝垂れ桜ちゃん。
花も終わっって葉っぱがぼーぼー。
これを剪定してあげる訳ですが、
剪定が大切な理由ベスト3は
1、病害虫を付きにくくする
葉が重なっている所は虫たちの
最高の寝床なのである程度落として
風通しをよくしてあげます。
股間が蒸れると痒くなるのと同じです。
(知らんけど)
2、成長の抑制
盆栽は小さく育てるのが鉄則なので
枝や葉が伸び放題だと、樹形の形も変わり
不恰好に。大きくなりすぎないように
この時期にきっちりお手入れしましょう。
3、来年の花のために
枝や葉が伸び放題、栄養吸い放題では
来年花になる花芽ができにくくなります。
しっかり花芽をつける体力を残すぞ、と
来年また楽しむための理由でもありますね。
まずは、あれば花柄を取り除いてください。
花殻とは咲き終えてもまだ枝についている
花の事でこの時期はもうないでしょう。
そしたらいよいよ葉をきっていきますよ。
葉は1枝に最低1枚あれば良いのですが、
それがよくわかりませんよね。
こんないっぱい生えてるんですけど。
これほんまに切ってええんか?
ってビビりますが、大丈夫です!
それと合わせて枯れ枝もカットです。
右の白くてしわしわなのが枯れ枝。
左の枝は生き生きした赤茶です。
枝を折ってみると枯れ枝はポキっと
折れるので元から切ってしまってOKです。
葉を切るポイントとしては、枝の元から
切っていくということです。
先の方に1〜3枚残すイメージです。
特に手をかけて頂きたいところが、
この稚葉、大きな葉の元に2つ小さな葉が
生えてこようとしてるのわかりますか?
虫はこれが柔らかくて、若くて美味しいよ〜
(虫の気持ちになってみた店主談)
という事で稚葉周辺によくアブラムシが…
稚葉をカットして風通しもよくしましょう。
さっきの枝がこんなんなりました。
背景がわかりにくい。。
はい、全体像これ。
かなりすっきりしたでしょう〜
これで夏もへっちゃら。
水やり毎日(今の時期はできたら2回)と
10月まで肥料をしっかりあげてくださいね。
そしたら元気な花を来年も咲かせてくれます。