【レポ】大観展 席飾りについて【第2回】
さて、前回に引き続き大観展のレポです。
bonsai-labo-rin.hatenablog.com
今回は席飾り、特別展示にスポットを当ててご紹介。
慶雲庵の特別展示
盆栽作家の鈴木伸二氏と同氏の友人でもある片岡鶴太郎氏による『盆栽と書』
自然信仰に文化の成り立ちの根元をもつ日本は、まさに樹々たちが「天恵」とする「業」
これを風神・雷神の成すものとして、両氏に表現頂いた作品です。
実際に樹をご覧になった印象から、片岡鶴太郎氏が筆を取られた
まさに『瞬間の芸術』を感じることができる展示でした。
これが来年では樹の様子も少し変わってるし、
そうするとまた書のインスパイアも違ってくるだろうし…
と、生き物を扱うからこそ今この作品に出会えました。感動〜
第42回作風展で内閣総理大臣賞を受賞した 勝樹園 井浦貴史氏の真柏
作風展とは組合員(=プロ)により手がけられた盆栽の展示会。
その中で最高峰の内閣総理大臣賞を受賞されたということは、宇宙一の盆栽という事です。
盆栽には『侘び寂び』が良しとされる他に、『格』という世界もあります。
本作品は圧倒的格と迫力!!
係の者が好きなパターン。
この樹と翁(人物)と掛け軸の3点飾り。
なんかじいさんの哀愁漂っていいよね。
翁目線で見るとまた風景が出てね。でっかいかぼちゃ持ってるから、今日もよく獲れたわ〜と一休みしながら家路についてるのかな。
こちらは店主のお気に入りの一席。掛け軸が特に素晴らしくて。
狩野英信という江戸時代中期の画家のもので
牛の角やおしりの濃淡が、普通の風景なんだろうけど気になる存在に。
抽象画と盆栽という、現代アート的な展示もありました。
結構マッチしてて単純にいい雰囲気やったな〜。
まだまだ良い席はいっぱいありましたが、
係の者からは以上です!!