【レポ】濃ゆーい大観展【盆栽鑑賞のススメ】
さぁ、本日まで係の者が滞在しておりました大観展。
今日はじっくりと会場を回ることができ、改めて大観展の素晴らしさを味わう事ができましたので長編でお届けします。
酔っ払った勢いとはいえ、先日の適当な速報を書いた自分を殺してやりたいくらいです。
ちなみに、本記事でご紹介する内容は14時半からの盆栽ツアー
「盆栽鑑賞のススメ」でお勉強しました(`・ω・´)キリッ
ほんとーーにこれが面白かった!大観展来てこのツアー参加しないとかもったいない!
今回は米谷大蓉園の園主さんと、盆栽研究家の川﨑仁美さんのご案内でした。
最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した五葉松。
こちらは樹齢300年以上で、風格と迫力のある作品。
樹高1メートル以上あるかな、というスケール感です。
古さを如実に表している荒れた幹肌。
やはり古さ、立ち上がりの幹の太さが高評価のポイントだそうです。
盆栽の魅力は古いのと小ささでありますが、これは相反する事なんですね。
生き物は一度成長すると縮めることが難しいので、小ささをキープしているという事は時間と手間をかけ続けた証明(=価値)なんですと、川﨑さん談。
こちらは「ねじ幹ざくろ」という自然と幹が捻転して育つ種類。
幹に特徴がある珍しい樹種と、またそれぞれの樹に鉢と卓を合わせた見所のある展示。
あ、十二神像の正体がわかりました!切り絵作家の池田氏による作品でした。
池田氏は17歳の誕生寺養護学校時代に切り絵の師と出会われます。その後歴史物の作品を中心に作成され、メキメキと腕をあげます。現在では大観展の他、ギャラリーでの展示などで作品を見る事ができます。
確かにじっくり見たら切り絵や。この柄や色使いがまた美しい。
係の物いちおしはコレ。
ねじ幹ざくろと、波夷羅、水石の3点がな〜んか「ぽい」のがわかります?
解説ツアーでは、松柏盆栽と雑木盆栽の鑑賞のポイントも伺うことができ
<松柏盆栽>
・盆栽=松というくらい、正統派はフォーマルな仕上がりになる泥鉢がよく似合う
・寿命が長く常緑種なので、古さが価値とされる
・樹齢何百年というものは、代々受け継がれるか持ち主が亡くなった際にオークションにかけられ次の持ち主に…と継承されていく(著名人が持っていたという事がステイタスに)
<雑木盆栽>
・花や実を楽しむカジュアルさから色鉢が華やかでよく似合う
・樹齢はあまり長くなく(100年も生きない)紅葉や結実という四季を楽しむ
・幹を見る松に比べ、雑木は根張りが鑑賞のポイント
みんな首飛んでいくんちゃうかというくらい頷いて聞いておりました。
ほんとうに有意義な30分でした。
やっぱり知っていると楽しめる幅も広がるので、こういうツアーに参加するか
現地には説明員がいてるので色々聞いて頂くことをお勧めします。
※最終日21日は夕方4時までです※
次、個人的に気になった席を紹介しようと思いましたが
長くなりそうなので第2回に分けます。
なお、大観展に読者さんが遊びに来てくれて(感激)
最近ポチないやんと私のズボラを突っ込まれてしまったので復活(笑)