BONSAI-LABO(盆栽ラボ)凜 係の者の日記

盆栽師の妻のブログ。店主が不在の際には係の者としてご案内させて頂きます。ブログに登場する盆栽は、ほぼほぼ店主が手がけたものです。

【レポ】大観展 席飾りについて【第2回】

さて、前回に引き続き大観展のレポです。 

bonsai-labo-rin.hatenablog.com

 

 

 

 

今回は席飾り、特別展示にスポットを当ててご紹介。

 

 

慶雲庵の特別展示

盆栽作家の鈴木伸二氏と同氏の友人でもある片岡鶴太郎氏による『盆栽と書』

自然信仰に文化の成り立ちの根元をもつ日本は、まさに樹々たちが「天恵」とする「業」

これを風神・雷神の成すものとして、両氏に表現頂いた作品です。

 

実際に樹をご覧になった印象から、片岡鶴太郎氏が筆を取られた

まさに『瞬間の芸術』を感じることができる展示でした。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204143j:plain

f:id:bonsailabo-rin:20171122204207j:plain

これが来年では樹の様子も少し変わってるし、

そうするとまた書のインスパイアも違ってくるだろうし…

と、生き物を扱うからこそ今この作品に出会えました。感動〜

 

 

 

 

 

第42回作風展で内閣総理大臣賞を受賞した 勝樹園 井浦貴史氏の真柏

作風展とは組合員(=プロ)により手がけられた盆栽の展示会。

その中で最高峰の内閣総理大臣賞を受賞されたということは、宇宙一の盆栽という事です。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204231j:plain

盆栽には『侘び寂び』が良しとされる他に、『格』という世界もあります。

本作品は圧倒的格と迫力!!

 

 

 

 

係の者が好きなパターン。

この樹と翁(人物)と掛け軸の3点飾り。

なんかじいさんの哀愁漂っていいよね。

f:id:bonsailabo-rin:20171122220932j:plain

 

 

 

翁目線で見るとまた風景が出てね。でっかいかぼちゃ持ってるから、今日もよく獲れたわ〜と一休みしながら家路についてるのかな。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204213j:plain

 

 

 

 

こちらは店主のお気に入りの一席。掛け軸が特に素晴らしくて。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204212j:plain

 

 

 

狩野英信という江戸時代中期の画家のもので

牛の角やおしりの濃淡が、普通の風景なんだろうけど気になる存在に。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204215j:plain

 

 

 

 

抽象画と盆栽という、現代アート的な展示もありました。

結構マッチしてて単純にいい雰囲気やったな〜。

f:id:bonsailabo-rin:20171122204150j:plain

 

 

まだまだ良い席はいっぱいありましたが、

係の者からは以上です!!

 

にほんブログ村 花・園芸ブログ 盆栽へ
にほんブログ村