盆栽△
今日はちょこっと真面目に解説系です。
ビフォーアフターの際、いかに三角形の樹形を作るかということがこだわりポイントの一つになります。
なんで三角形なん?と思いましたが、自然の針葉樹は完全にこのイメージなんですね。ウィキペディアの画像。
確かに常緑の松は寒冷地でも生きていくため、枝が下がって雪が積もらないようになってますよね。
なので冬の厳しさにも負けじと枝を下げてピキッと三角形を整えるのが日本の盆栽。
逆にイントネシアなど暖かい国の盆栽はふわっとしているんですよね。
上向きに枝を作っていく感じ。なんとなくわかります?
要するに日本の盆栽は細胞レベルで三角形ってことですね。
さて、樹形をもっとも特徴づける枝をきき枝といいますが、そのきき枝と反対側の枝でうまいこと三角形を描いていきます。
詳しくは、世界のKINBONこと近代出版さんのHP初歩から学べる盆栽教室でイラスト付きでとってもわかりやすく解説されています。
で、この樹を三角形に仕上げていく訳ですよ。
これが
こうなりますね。
まさかの幹ごしの三角形。
この赤丸部分が樹のキモになります。
だいぶ植え替えの角度も変えたので、結構な変貌ぶりですがまず45度起こします。
過程の写真を撮り忘れたんでむりやり感。
それでこの状態からさらに45度前倒しにしました。
ちょっとその辺はイマジンしてください←
懸崖樹形は片側に寄せがちになるんですが、さっきの赤丸部分がいい仕事してます。
こいつのおかげて幅や奥行きを作ることができ、より3D感がでました。
手で隠してあるとき〜、ないとき〜やってみて。
三角形を描くことで、安定感が出てそれが樹格につながります。なんかストーリーを感じるでしょ♬(ちょっとしたことですが、これプロの技)
盆栽の△を感じてみましょう。
【初ビフォーアフター】2018年もよろしくお願いします
みなさま明けましておめでとうございます。
昨年ブログを始めてから、いろいろな方に読者になっていただき
ブログ内での交流や、実際にお会いさせて頂いた方もいたりと非常に出会いの多い一年でした。
当ブログも今月末で開設からはや1年を迎えようとしており、これもひとえに読者のみなさまのお陰と深く感謝しております。深く感謝しておりますと申します、名前?
すいません、最近ゆりあんレトリィバァにはまってついふざけてしました。
本年もBONSAI LABO 凜ならびに当ブログをよろしくお願いします。
さあ、元日は初詣に行ったり、係の者の実家に帰ったりと小忙しいのでさくっと整えたビフォーアフターをご紹介。
気軽な気持ちでご覧くださればこれ幸い。
懸崖の淡路黒松ちゃん。
山採りで荒々しいのがワイルドなんだけど、散らかってますね。ひと枝ひと枝綺麗に上向きに仕上げるとこんなに見違えました。
盆栽らしくなったね。
こちらは石付きの黒松。
崖に生えてる感出てていいですね。自然み溢れすぎてるんで小ざっぱりとしてあげると、ほら玄関とかに飾ってもひときわ目立つだ存在に。
ポテンシャル高めな黒松。きっとこいつはダイヤの原石に違いねえ(高く売れそう)。自然と力が入りますね。王道のピシッと二等辺三角形に。
鉢も足の形が違うと印象がガラッと変わりますね。
またぼちぼち大改作も作っていきますー!
お楽しみに☆