雑木の針金かけについて
前回、桜盆栽の選定について
紹介した際にモデルになった
富士枝垂れ桜ちゃん。
枝全体に針金をかけてます。
新しく生えてきた根元の2本にも。
松柏類は主に休眠期に入る冬場に
針金掛けをするので、この時期に
針金かけ??といった印象ですが
これがミソなんですよ!
雑木は松と違って、樹自体に油分がないので
しなりにくく折れやすいという性質があります。
そこで、この新芽が成長途中の柔らか〜い間に
成形してあげましょう、という事です。
枝にまきまきして、くねくねに。
簡単に形を作れてらくちん。
ただ、これから暑い季節を迎えるにあたり
この針金が日にさらされ、猛烈に熱くなるので
そのまま放っておくと熱にやられ死んでしまいます。
なので、梅雨明けまでには針金を外してあげないと
いけないので、時期を見計らうのが少々難しいです。
かといって、涼しくなる頃には枝もしっかり
成長した後なので、針金をかけると曲がりにくく
ポキっといってしまうリスクも…
あと、今の時期に針金をかける際のひと工夫。
枝より針金が長く、余っているのわかります?
これから伸びてくる枝を見越して
長めに針金を残しておくだけで
生えてきたら巻いてくという簡単なお仕事に!
育成環境や、樹によっても育て方が
違ってくると思うので、盆栽と向き合い
見極めながらチャレンジしてみてください!